へんなかがみ : サル

いやあ、面白いですねえ『化○語』。

原作未読でアニメから入ったにわかですが、
美少女＋動物で語られていく怪異、というスタイルだけで
もうたまらない妄想源。

なかでも個人的に白眉だったのが『す○がモンキー』でした。
猿の手に願いをかけたら同化しちゃうなんて、
素敵すぎるじゃないですか。

怪異が解決しても元に戻らないっていう結末も素晴らしい。
（二十歳までには戻るなんて設定は脳内スルー）

「あたしはね、結局は人間のエゴだと思うのね」
「はあ」
「人類が現れてたかだか数百万年、その間に
数十億年の歴史を持つ地球は大変なことになってるわけ」
「ええ」
「やっぱりね、ヒトという種は進むべき道を誤ったんだよ。
環境を破壊して、自分たちで殺しあって、
あげくの果てには自ら作り出した社会システムにふり回されて
不況だ経済危機だと騒ぎたてる始末。
ああナンセンス！
……ねえ振井田さん、聞いてんの？」
「あ、ごめんなさい、うちのペットのこと考えてました」
「まったく、人がマジメに話してんのに……」
「でもようするにアレですよね。
人類はイチからやりなおすべきなんですよね？」
「そう！　なんだ分かってんじゃない」
「あんたひとりでやってろよ」
「へ？」

ムダ毛などとは無縁であったはずの、アタシの乳白色の肌。
そこにあってはならない物……
黒く太い体毛が無数に生じていた。

それらは脇や陰部を中心にしてはいるが、
あきらかに太腿や腕をも飲み込みつつあり、
あまつさえアタシの豊満なバストの谷間に
胸毛と呼んで差し支えないほどの体毛を生じさせていた。

「あはははは、なんてきたならしい身体……
まるでサルね！　リチャードにお似合いだわ」

　　　×　　　×　　　×

はい、知ってる人は知っている
拙作『リチャードの恋人』の一節でした。
このお話は、かねてより私がもんもんと妄想していたものを
SSの形にして吐き出したもの。
……となればまあ、絵の形にして吐き出すこともあるわけで。



さらに変身は進みます。

変に人間に近いせいか、
TF好きの方でもサル好きって少数派なような気がしますけど
greenbackは大好きです。