2011年06月10日 12:15
ほぼ即日完売の衝撃から約1年を経て、ついに今回、再販が決定いたしました!
わーい。
私としても、せっかくこしらえたお話をより多くの方に読んで頂くチャンス。
タイミングを逃して載せ損ねてた告知文をポメラのメモリから引っ張りだして、イラスト描いて、改めてプッシュさせていただくことにいたしました。
というわけで以下発掘文。
いやあ、TFってこんなに広がりがあるジャンルだったんですね。
ずらり並べてみると本当に個性豊かな作品が並んでおりまして。
それでいてその全ての軸が獣化だってんだからもうほんと、冗談抜きで昔の自分からしたら夢のような一冊に仕上がっていると思います。
今回は宣伝もかねて、簡単に各作家さんのご紹介などをさせて頂こうかなあと。
・clownさん
今回の企画主にして、エロ切ないTF小説の書き手としてはちょっと並ぶ者のいないんじゃないかという豪の者。
リンクさせていただいたときの紹介文でもちょっと触れましたが、異形化していく肉体を徹底的にえげつなく描きながらも、その中で揺れる心の描写は常に美しく、胸をきゅっと締め付けるような読後感をもたらします。
爽やかな青春群像の中に忍び込むTFを描いた近作「After_Winter」もおすすめですが、アンソロ用の書き下ろしは濃厚路線のひとつの集大成ともいうべき力作。ほんとに凄いですよ。
・茶さん
蛆だの蠅だのドラゴンゾンビだの、とんでもないものに変身させられながらも凛とした姿勢を失わないヒロイン像が魅力の茶さん。
今回のTFはちょっと意外な、でもやっぱりどえらい姿に仕立ててくださいました。
TFだけでなくTS作家としても活躍されていて、今回の作品はその手腕を十二分に発揮した一本になってます。
いろんなフェチの琴線に触れる要素をたっぷりつめこんだ作りながら、一本のストーリーとしてきちんとオチがついていて、こっちの嗜好のない人にもおすすめできる作品に仕上げる筆力はさすがの一言。
・菜月進さん
ちょっと前からリンクを張らせていただいてるCODE∞MARIEの主催者さん。
奥ゆかしい方なのでリンク時の紹介は遠慮されてしまったのですが、たしかな構成力と文章力をお持ちの、たいへん魅力的な作家さんです。
いわゆるTF作品は初めてとのことなのですが、骨太な人間ドラマに挿入される変身描写や表現のひとつひとつがすごく新鮮で、ともすれば「お約束」に流されがちな私としては非常に良い刺激をいただけたと思っています。
この方に声をかけ、TF界に新しい才能を引き込んだ主催者さんの人選にも改めてGJを送りたいですね。
・maledectさん
改造手術系のスレッドを中心に活躍されており、私が一方的にROMらせて頂いていた(またかよ)実力派。
肉体のみならず精神の変化もねっとり描く、いわゆる悪墜ち的な展開を得意とされているのですが、今回はそれを思春期の少女たちの成長に重ねながら爽やかに描ききる、という離れ業をやってのけておられます。変身のバリエーションもてんこもりでいろいろ美味しいのなんの。
猿神とかイエティとか、霊長類系の変身をまとまった量書かれている作家さんという意味でもgreenback的には神。
新人賞などへの投稿活動も積極的に行っておられ、ひそかに応援させていただいてます。
・宮尾武利さん
ご存知の方も少なくないでしょう、TFサイト「quadruplus!」の主催者さまです。
これまでにもたくさんのシリーズ作品を発表しておられ、変身への愛情とキャリアは折り紙付き。
今回はキャラクターの魅力を全面に押し出した学園TFストーリーをひっさげて参戦しておられます。
「燃え」と「萌え」を両立させつつ、もっともっとこの世界に浸っていたい、続きが読みたい、ていうかアニメかなんかになって1クール見ていたいと思わされた一作でした。
・ちっきぃさん
ネットDJとしても活躍なさっている「日常と音楽とケモノ。 」のちっきぃさんは、TFのツボをしっかり押さえながらも夏らしいキーワードをちりばめた、優しく暖かい物語で参戦。
いろんな方向に濃いめの作品がひしめく今回のアンソロジーの中にあって、ほっと息をつけるようなお話に仕上がってます。
これだけのボリュームの小説を書かれたのは初めてとのことなのですが、それでこれだけ書けちゃうんだから凄い。これからの活躍も非常に楽しみな作家さんです。
・鬱狼さん
サークルカットに加えて、表紙や目次のイラスト、プラスアルファで参加されている欝狼さん。「憂鬱狼」名義のブログは休止中ですが、pixivや国内外のSNSに拠点を移しつつ、精力的な活動を続けておられます。
今回は個性豊かな作品群を象徴するかのような多人数TF。しかもシーケンスで表現するという贅沢すぎる仕事をなさってます。私の大好きなアレもしっかり描いてくださって、これだけでも永久保存版確定。見ているだけで泣き(鳴き)声が聞こえてきそうな表情は、作家陣に対する「絵師」としての存在感と貫禄を十二分に示すものに仕上がっています。
・greenback
ここ見てくださってる方にはご存知の通りの変態。
今回はこんな感じのやつを書きました。
そんなこんなで長文乙>俺。
すっかりテンションが上がってずらずら書いちゃって申し訳ない。何が言いたいのかというと、買ってね、と。
これに尽きる訳です。
これだけ内容が濃くて、200ページもあって、送料込みでたったの1400円!
あなたの夜のお供に、そして日本TF界の未来のために、ぜひぜひお求めくださいな。
× × ×
発掘文おわり。
なにぶん一年前の文章なんで情報が古い部分もあるかもしれませんが、当然ながら掲載作のクオリティに変わりはありません。
前回買いそびれた方、コミケ会場まで足を運べなくて涙をのんだ方、このチャンスをゆめゆめお見逃し無く!
通信頒布予約締め切りは今月26日だそうです!
ラスト・チャンスをあなたに [DVD] (2002/05/15) アンディ・ガルシア、アンディ・マクドウェル 他 商品詳細を見る |
コメント
ゴゴT。 | URL | Xj9pzKFI
Re: お祭りは終わらない
・greenback様
変化に伴う喪失と転落を見事に描かれる「へんなかがみ」のgreenbackさん。
「TF」「獣化・異形化萌え」という言葉が定着する以前から精力的に活動されており、私がこの道に導かれるきっかけとなったうちのお一人です。
被害者が、運命の悪戯と言うにはあまりにも不運な歯車の狂いっぷりとどうしようもない情動に翻弄される様子は、
見ていて胸が痛くなるほどでありながらも同時にキュンキュンと非常に心惹かれる感覚があります。これは…恋…?w
なんて捏造してみたり。
昨年夏に買わせていただきながら感想が遅れに遅れて申し訳ありません。
と言っても未だに感想を言葉にしづらいと言うか
「うぁーっ!もう……ほんとに、これは、もう……!」
と切なさと感動で涙目になりつつ惚れ蕩けてごろごろ悶えるばかりで纏まらなかったりw
でも感想を言うタイミングとしてもラストチャンスではあろうと思ったので、こういう本を手元に届けていただいた感謝と共にコメントさせていただきました。
他の執筆陣の皆々様にも、私が活動再開して交流させていただくようになったら、本から受け取った万感の思いを伝えさせていただきたいですね。
( 2011年06月13日 00:30 [編集] )
greenback | URL | 1joVCph6
Re: お祭りは終わらない
>ゴゴT。さん
コメントありがとうございます。
人様にさんざんやらかしておきながら、自分にやられると恥ずかしいものですね///
でも嬉しいです。多謝。ゴゴT。さんに喜んでもらえないんなら誰に喜んでもらえるんだって内容でしたものw
>他の執筆陣の皆々様にも、私が活動再開して交流させていただくようになったら、本から受け取った万感の思いを伝えさせていただきたいですね。
ぜひぜひ!
こと感想に関してはラストチャンスなんて無いですから。
どんな昔のやつだって嬉しいですw
( 2011年06月15日 02:10 [編集] )
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