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準決勝の真実

2008年07月06日 02:33

武術大会の準決勝で、ア○ーナは苦戦をしいられていた。

「くっ、出場者のなかに、
こんなバケモノが混じっていたなんて……」
毛むくじゃらの豪腕から繰り出される、力任せの一撃。
それだけなら、ここまで勝ち抜いてきたア○ーナにとって
さしたる脅威にはならない。
問題は、そのずんぐりとした見た目からは
想像もつかない特殊能力にあった。

にやりと笑うと「そいつ」は分裂を開始する。
おびただしい分身の中、
たったひとつの本体に攻撃をしかけるのは至難の業だ。

――ちく。

「つっ」

右腕を見ると、そこには一本の白く太い毛が刺さっている。
あわてて抜こうとした時、また――ちくり。
今度は首筋だ。

「くっ……」

――ちく。
ちく。
ちくちくちくちく。

幻術とも現実ともつかぬ無数の「そいつ」らがア○ーナを取り囲み、
自らの体毛を引き抜いては
彼女の身体に突き刺し……いや、「植えて」いく。
半狂乱になって振りほどこうとするア○ーナにくらべ、
魔物たちの行為は実に正確で、緻密で、ハイペースだった。

berori-na


彼女の身体が
白い獣毛で覆いつくされるのも時間の問題だろう。
そうしていつしかア○ーナは、自分の身体が
根本的に作り変えられつつあることに気づくだろう。

やがて分身たちは姿を消し、ひとつの影が姿を現す。
もはやほとんど魔物と化した彼女の前に立つ、
すらりとしたもうひとりのア○ーナ。

「そいつ」は、ぺろりと可愛い舌を出し、にやりと笑った。

   ×   ×   ×

というわけで、いろいろやんなきゃいけないことを脇にどけて、
DQ4ネタでもう一本。
しかしほんとにベ○リンマンって何者なんでしょう。
仮にも王女の結婚相手を選ぶ武術大会に、
こんなんが混ざってて良いのか?
いくらなんでも、審査甘すぎないか?
まあ、そんなこと言ったらア○ーナ自身出られないんですがw

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