2009年10月13日 01:28
いいかげんマンネリなので、
なんとか新展開にもっていきたいんですが……
自分でも着地点が見えませんw
※参考リンク
そもそものはじまりはこちら。
で、猫になったり、蛇になったり、恐竜になったりしてきました。
さて、今度はどうなるゆうかちゃん。
× × ×
ひどい夢を見た、ような気がする。
とにかく思い出すのも怖ろしいような、ひどい夢。
よくある、何かに追いかけられるパターンとかじゃないんだけど、
むしろ私が追いかけてたような気もするんだけど……
うーん、駄目だ。
やっぱり思い出せない。
とにかく分かっているのは、目を覚ました時に感じた、
泣きそうな位の安堵感。
それまでが夢だったことを、
思わず神様に感謝したくなっちゃうような感じ。
そして、パジャマをじっとり湿らせるほどの大量の汗と、
まだばくばくいってる心臓。
ちょっとやそっとの悪夢じゃ、こんなことにはならないだろうと思う。
でもまあ、どんな悪夢だって所詮は夢だ。
冷たい水で顔を洗ったら、ずいぶん頭がすっきりした。
今日の私には、そんなものよりもっと大切な現実が待っている。
12時半、渋谷モヤイ像前に集合。
メンバーは、ほとんどいつもの顔ぶれ。
カナコとタクマとミヤとタジマと……
いやまあ、そのへんは正直どうでもいいんだけど。
一つだけ違うのは、珍しくケンちゃんがいるってこと。
街で遊んだりするの好きじゃないのかと思ってたんだけど、
意外だったな。
勇気を出して誘ってみて、ほんとに良かったと思う。
そんなわけで、今日は気合いを入れなきゃダメなのだ。
メイクも、コーディネートも、髪型も。
学校とは一味違ったあたしを見せなきゃいけない。
悪夢のひとつやふたつで、ひるんでる場合じゃないのだ。
「よーし」
ぱん、と顔を叩いて、鏡に向かって微笑んでみる。
悪くない。
今日もなかなか可愛いじゃないか、あたし。
気合いを入れすぎたせいか、
渋谷に着いたのは約束の1時間も前だった。
休日の渋谷駅はとにかく人が多い。
まったくみんな、何しに来てるんだよって思うけど……
まあ、それはあたしも一緒か。
人波に押し出されるようにして改札を出て、
念のためモヤイ像んとこに行ってみたけど、
さすがにまだ誰も来てなかった。
そりゃそうだよね、
時間通りに全員が揃うことだってほとんどないのに。
ていうか遅刻魔のあたしがこんなに早く来てるのを知ったら、
みんなびっくりするんだろうな。
怪しまれちゃったりして……うーん、考えすぎか?
とにかくその場でぼんやりしててもバカみたいなので、
あたしは時間を潰すことにした。
ほんとはどっかでお茶しながら待ってたいところなんだけど、
お金かかるしなあ。
HMVで演歌の試聴でもするか。
そう決めて、スクランブル交差点方向にむかって歩きだす。
その時、どくん、と心臓が鳴った。
強いめまい。
目の前の風景が、2重に……いや、3重、4重に重なって見える。
ああ、あのおばさんの趣味の悪いカーディガン。
あそこでティッシュを配っている、やたら顔の四角いギャル男。
横断歩道をダッシュで渡ってきたあの子は……
そう、そこで転んで、そんな風に泣き出す。
これは、デジャブ。
あたしはこの、今日の渋谷の景色を、
何度も、何度も見たことがある――
なんだか、そんな気がした。
それに伴って、引きずり出されてくるイメージ。
記憶とよべるほど確かなものじゃないんだけど、
ひどく切実にあたしの心に訴えかけてくる、正体不明の感情。
――そうして――ひとくち――かじって――
これは、今朝の夢?
どうして今、そんなことを思い出すの?
とっくに気持ちを切り替えたはずなのに。
あたしはこれから、みんなと――
ケンちゃんと、楽しい休日を満喫しなきゃいけないのに。
ああ、ほらまた、変な汗が背中を伝っていく。
最悪だ。
ぱん、と自分の頬を叩く。
歩道の隅にうずくまって、小さく深呼吸。
今日のあたしは正直、自分でもどうかしていると思う。
もしかして朝ご飯、食べてこなかったせいかな?
みんなと会う前に、何か軽く食べておいた方がいいかも。
うん、そうしよう。
待ち合わせまで、あと40分。
予算のことも考えたら、やっぱミスドが――
あれ?
ドーナツ?
あたし……ドーナツ食べても良いんだっけ?
瞬間、頭に浮かんだ不思議な疑問。
「食べても良い」って何だ?
ドーナツは言うまでもなく、あたしの大好物じゃないか。
もちろんアレルギーなんて無いし、
ダイエットだってさしあたり必要ないと思う。
それを食べちゃいけない理由なんて、どこにもないはず。
なのに……何なんだろう、この気持ちは。
ドーナツを食べることに対する、
ほとんど恐怖ともいえるこの感情は、一体――
ようやくそこまで進んだあたしの思考は、
やけに陽気な女の声に遮られた。
「すいません、新製品の試食アンケートなんですけど」
× × ×
なんだかマンネリを抜けようとして
かえって泥沼にはまってる気もしますが、たぶん続きます。
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コメント
現在樂識 | URL | -
Re: 獣化計画アナザー 悪夢の章
お、デジャブゥですかw
次は……やはりPIGですか?w
( 2009年10月13日 13:26 [編集] )
| URL | -
Re: 獣化計画アナザー 悪夢の章
まさかの回避パターン?
だとしたら残りの人達が・・・てことも・・・。
( 2009年10月13日 22:59 [編集] )
| |
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( 2009年10月14日 09:53 [編集] )
ゴゴT。 | URL | Xj9pzKFI
Re: 獣化計画アナザー 悪夢の章
素晴らしいゴールドエクスペリエンス・レクイエム状態!
TFって過程が重視されるジャンルですし、
オチが付いてしまったり本人が慣れてしまうと
逆に「終わっちゃったー」という寂しさや空虚感ばかりが残ったりする時もあるものですが、
こうリセットして繰り返すとずっと楽しめて良いですねぇ。生かさず殺さずw
それでいて今までのループも無駄にならず、
無意識レベルでボディブローのようにじわじわ効いてるのが素敵です。
何に変化するのか今から楽しみに待ってますー。
あー、私も、豚化エロ調教とかで
「『アヘアヘ、もう豚でいいや……ブーブー、ブヒィ』な状態になるまで調教
→『……はッ!?自分はいったい今なんてことを考えてたんだ!?』と
何らかの手段で強制的に正気に戻す
→『じゃあまた調教ね』『らめええぇぇッ!!』以下エンドレス」
……とか、やりたい。むしろされたいw
( 2009年10月16日 01:27 [編集] )
greenback | URL | xB9R6Xc2
Re: 獣化計画アナザー 悪夢の章
たくさんのコメント、ほんとにありがとうございます。
〉現在樂識さん
豚も悪くないんですけどね。
あまりにもそればっかりになっちゃうのも飽きちゃうというか、
描写表現が前書いたやつと似てきちゃうんですよね。
こればっかりは精進するしかないんですがw
〉2009年10月13日 22:59 コメントの方
ゆうかちゃんが回避するのは相当難しいと思いますが、
他の人っていうのは考えてなかったなあ。
いいアイディアですね。
今回使えるかどうかわかりませんが。
〉2009年10月14日 09:53 秘密コメントの方
すげえw
たいへんけっこうな読み応えでした。
これは公開せねば。
〉ゴゴT。さん
ほんとに偶然というか、流れで
こんなことになっちゃっただけなんですけどねw
終わっちゃうのがもったいないという感覚はとてもよく分かります。
堕として辱めたいんだけど、
いざ堕ちきっちゃうとつまらないというか、寂しいというか。
……やー、ほんとに因果な嗜好だなあw
( 2009年10月16日 22:35 [編集] )
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